YouTubeチャンネルの作り方|企業がブランドアカウントで開設する全手順【2026年版】
企業がYouTubeを始めるとき、いちばん最初に間違えやすいのがチャンネルの作り方です。YouTubeにはチャンネルの作り方が2通りあり、片方を選ぶと「担当者個人のGoogleアカウントにチャンネルがぶら下がった状態」になります。
この状態は複数人での運用ができず、担当者が退職するとチャンネルごと巻き込まれ、あとから直そうとすると動画が消えるリスクを伴います。しかも作成の導線が公式ヘルプの中でも2つに分かれていて、検索して出てくる解説記事は両方を同列に紹介しています。
この記事では、企業がブランドアカウントでチャンネルを開設し、運用担当者にパスワードを渡さずに権限だけを預けるまでの全手順を、公式ヘルプに沿って整理します。
- 企業のチャンネルを「ブランドアカウント」で作るべき4つの理由
- 作業の途中で手が止まらないために、先に決めておく4項目(電話番号の上限を含む)
- Googleアカウントの作成手順と、つまずいたときの対処
- チャンネル作成の分かれ道と、正しく作れたかを確かめる検算方法
- 電話番号認証で解放される機能と、間違えると致命的な「子ども向け」設定
- (複数人で運用する・外部に任せる場合)「管理者」権限だけを渡す手順と、2つの方式の使い分け
企業のYouTubeチャンネルは「ブランドアカウント」で作る
YouTubeには、チャンネルの作り方が2通りあります。この選択は開設した瞬間に決まり、あとから変えるのに手間がかかります。企業運用では選択肢は実質1つしかありません。
個人アカウント直下とブランドアカウントの違い
| 作り方 | たとえるなら | 結果 |
|---|---|---|
| 個人アカウント直下のチャンネル | 社長個人の実印で全業務を回している状態 | 複数人で運用するには実印を貸す(=Googleアカウントのパスワードを教える)しかない。貸した相手は何でもでき、返してもらう手段もない |
| ブランドアカウントのチャンネル | 会社の金庫に、社員ごとの合鍵を渡す状態 | 合鍵は人ごとに渡せて、人ごとに回収できる。金庫の持ち主は会社のまま変わらない |
ブランドアカウントを選ぶ4つの理由
担当者ごとに権限を付与できる。Googleアカウントのパスワードを社内で回覧する必要がなくなる
異動・退職・契約終了のときに、その人の権限だけを外せる。チャンネル本体・動画・登録者は無傷のまま残る
所有権が会社名義の「箱」に紐づく。運用代行に開設を任せた場合でも、看板は会社に残る
会社名・屋号をそのままチャンネル名にできる。個人アカウント直下だとGoogleアカウントの氏名が表に出る場面がある

移行機能自体は公式にあります(「チャンネルをブランドアカウントに移行する」)。ただし移行先のブランドアカウント側に既存チャンネルがあると、そちらの動画・再生リストが完全に削除されるなど、取り返しのつかない操作を含みます。動画がまだ少ないうちなら作り直したほうが安全です。該当する場合はその場で操作せず、手順を精査してから実施してください。
開設前に決めておく4項目
この4つが決まっていないと、作業の途中で必ず手が止まります。特に電話番号は上限があるので、作業を始めてから気づくと詰みます。
① 使うGoogleアカウント
担当者個人のGmailは使いません。異動や退職のときにチャンネルごと巻き込まれます。会社用に新しく作るのが基本です。
| 選択肢 | 可否と注意 |
|---|---|
| A:SNS用のGmailを新規作成 | いちばん確実で、その場で完結します。推奨。候補を3つ用意しておく |
| B:発行済みの会社ドメインのアドレスを使う | 作成画面に「代わりに現在のメールアドレスを使用」が出れば可能。出ないことがあるので、出なければ粘らずAへ |
| C:会社ドメインのアドレスを新規発行して使う | その場ではできません。メールを預けているサーバー側またはGoogle Workspaceでの発行作業が必要。事前準備の話になります |
よくある誤解ですが、無料のGoogleアカウントを作っても「@自社ドメイン」のアドレスは付いてきません。会社ドメインのアドレスは「すでに発行済みのものを使う」か「事前に発行しておく」かのどちらかです。
会社ドメインのメールが、すでにGoogleに紐づいている場合
実務でいちばん多いのがこのケースです。ただし「Google Workspace(法人契約)」なのか、「会社のアドレスで作った無料のGoogleアカウント」なのかで扱いがまったく変わります。まずどちらなのかを確認してください。
| 項目 | Google Workspace(法人契約) | 会社アドレスで作った無料アカウント |
|---|---|---|
| 見分け方 | 社内に管理者がいて、管理コンソール(admin.google.com)が存在する。メールそのものがGoogleで動いている | メールは別のサーバーで動いていて、Googleには「ログイン用のID」としてだけ登録されている |
| 新規作成 | できない。すでにGoogleアカウントなので「このメールアドレスは既に使用されています」と出る | すでに作成済み。そのままログインして使う |
| 管理者設定 | 受ける。YouTubeもブランドアカウントも、管理者がオン・オフできる | 受けない |
| 注意点 | 下の枠の3点を必ず確認する | 会社がそのドメインのメールを止めると、パスワード再設定の手段を失う |
1. 管理者がオフにしているとチャンネルを作れません。ブランドアカウントの設定は、管理コンソールの「アプリ」→「その他の Google サービス」→「ブランド アカウント」→「サービスのステータス」にあります。YouTube本体も同じ「その他の Google サービス」の中でオン・オフできます。作業を始める前に管理者へ確認してください。
2. あとから無効にされると、ブランドアカウントが消えることがあります。公式ヘルプは「ブランド アカウントの有効なオーナーに指定された他のユーザーがいない場合、アカウントは 21 日間の停止期間を経て削除されます」と明記しています。
逆に、他にオーナーがいれば「ブランド アカウント自体は引き続き有効」です。保持したい場合は「18 歳以上の別のユーザーにアカウントを移管」します。オーナーを1人しか置かない構成は、この設定変更に耐えられません。
3.「その他の Google サービス」はWorkspaceのサポート対象外です。公式に、これらのサービスは現時点でサポートおよびサービスレベル契約の対象外と書かれています。業務の根幹を預ける前提では設計しないでください。
- 従業員個人のアカウント(
yamada@自社ドメイン)を名義にしない。退職時にそのアカウントが削除されると、ブランドアカウントのオーナーが不在になります - SNS運用専用の共用アカウント(
sns@自社ドメイン)を1つ発行し、それをメインの所有者にする。担当者が代わっても、アカウントごと引き継げます - オーナーをもう1人置いておく。公式も「メインの所有者を1名設定するだけでなく、少なくとももう1名、他の所有者を関連付けておくことをおすすめします」としています。上の「オーナーが他にいなければ21日で削除」への保険です。公式に「アカウントの削除や復元ができるのは、アカウントのオーナーになってから 7 日以上経過しているオーナーのみ」とあるため、追加は早めに済ませます
- 判断がつかなければ、会社共用の新規Gmailで作る。管理者設定の影響を受けず、その場で完結します。会社アドレスは「再設定用のメールアドレス」として登録しておけば十分です
なお、会社アドレスで作った無料のGoogleアカウントの場合は、管理者設定の制約はありません。ただしそのメールアドレスが使えなくなると、パスワードを忘れたときの復旧ができなくなります。再設定用の電話番号と、別ドメインの予備メールアドレスを必ず登録しておいてください。
② 電話番号(1年に2チャンネルまで)
Google公式ヘルプによると、1つの電話番号で確認できるチャンネルは1年間に2つまでです。すでに上限に達していると、その場で判明して止まります。SMSを受け取れる予備の番号をもう1本用意しておくと、詰まっても復帰できます。固定電話ではSMSを受け取れませんが、YouTubeのアカウント確認は音声通話も選べます。
③ ハンドル(@ID)とチャンネル名
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 文字数 | 基本は英数字で3〜30文字。漢字・ハングルは1〜10文字、ひらがな・カタカナは2〜20文字。混在時は変動あり |
| 使える文字 | 各言語の文字、数字、アンダースコア(_)、ハイフン(-)、ピリオド(.)。先頭と末尾に記号は使えません。大文字・小文字は区別されません |
| 変更頻度 | 14日間に2回まで。変更すると旧ハンドルは14日間キープされ、その後は他人が取得できるようになります |
| チャンネル名 | ハンドルとは別物。日本語で自由につけられます。変更は14日間に2回まで。変更すると認証バッジは削除されます |
| リンク | チャンネルページに最大14個まで登録できます |
ほかのSNSも運用する(またはこれから作る)なら、ハンドルは全部同じ文字列に揃えるのが原則です。動画を見た人が別のSNSで会社を探すとき、同じIDなら一発で見つかります。名刺やチラシに「@◯◯で検索」と1行書けば済み、主要SNSで同じ名前を先に押さえること自体がなりすまし対策にもなります。会社名や屋号だけだと同名の別業種と紛れるので、業種か地域名を1語足すと指名検索とも一致して安全です。
チャンネル名(表示名)はアプリ内の検索対象です。屋号だけでなく「探す人が打ち込む言葉」を入れます。「ブランド名|地域+業種」「ブランド名【公式】地域+業種」が基本の型で、文字数が足りないときの優先順位はブランド名 > 地域 > 業種 >【公式】です。
④ パスワードと2段階認証
- 12文字以上で英大文字・小文字・数字・記号を混ぜる。会社名・電話番号・創業年をそのまま使わない
- 保管はパスワード管理アプリか、紙に書いて施錠できる場所へ。付箋やブラウザの保存機能だけに頼らない
- 2段階認証は必ずオンにする。受け取りはSMSより認証アプリを優先する
- 設定したらその場でバックアップコードを印刷し、封筒2部に分けて保管する。プリンターがなければ手書き2部で代替
- 設定中に「パスキー」の作成を勧められても、その場では作らない。作成した端末そのものに保存され、既定ではパスワードを使わないログインに切り替わるため
ステップ1:会社用のGoogleアカウントを作る
YouTubeチャンネルはGoogleアカウントがないと1つも作れません。「YouTubeのアカウントを作る」という独立した手続きは存在せず、正確には「Googleアカウントを作る → そのアカウントの中にチャンネルを作る」という2段構えです。ここを片付けないと先へ進めないので、最初にやります。所要は15分ほどです。
- ブラウザのシークレットウィンドウを開く 普段ログインしている個人アカウントと混ざるのを防ぐためです。この一手間を惜しむと、個人アカウント直下にチャンネルを作ってしまう事故が起きます。
- accounts.google.com/signup を開く このURLを直接開くと、1画面目はいきなり「名前を入力してください」です。用途(個人か仕事か)を選ぶ画面は出ません。用途から選びたい場合は、ログイン画面の「アカウントを作成」ボタンを押すと「個人で使用」「子供用」「仕事 / ビジネス用」のメニューが開きます。会社のSNS用なら「個人で使用」で構いません。「仕事 / ビジネス用」はGoogleビジネスプロフィール連携が付いた別種の無料アカウントで、今回は不要です。
- 名前を入力する(姓は省略できます) 入力欄は「姓(省略可)」と「名」の2つで、姓は空のままでも次へ進めます。会社のアカウントなので、名の欄に組織名を入れて構いません。この名前がYouTube上に表示されるわけではなく、チャンネル名はあとから別に設定します。
- 続いて生年月日と性別を入力する 生年月日は操作している担当者本人の実際のものを入れます(13歳以上であることの確認用で、公開されません)。
- メールアドレスを決める Gmailアドレスは世界中で早い者勝ちです。「このユーザー名は既に使用されています」と出たら次へ移るしかないため、候補を3つ用意しておきます。会社のアドレスを使う場合は「代わりに現在のメールアドレスを使用」を選びます。
- パスワードを設定する 「開設前に決めておく4項目」の④のルールに従います。
- 電話番号を確認する(QRコードでSMSを送る) パスワードを設定すると、電話番号の確認に進みます。画面に出たQRコードをスマホで読み取り、案内に沿って確認用のSMSを送る形式です。ここで使う番号は、後の「1つの電話番号で確認できるチャンネルは1年に2つまで」という上限に関わります。担当者個人の番号ではなく、会社で管理できる番号を使ってください。
- 「電話番号の活用」はスキップしてよい 確認が済むと、その番号を各種Googleサービスでも使えるようにするか聞かれます(ビデオ通話やメッセージの受信、広告の関連性向上)。会社のSNS用アカウントでは「スキップ」で構いません。
- 「Add a recovery contact」は自分の予備メールではない この画面が求めているのは「ログインできなくなったときに助けてくれる信頼できる“人”」で、自分の予備メールアドレスを入れる欄ではありません。画面にも「あなたのアカウントにアクセスすることはできません」と書かれています。社内で決めていなければ「スキップ」で構いません。
- 確認コードを入力し、規約に同意して作成完了 会社のアドレスで作成した場合は、そのアドレス宛に確認コードが届きます。
- 作成が終わったら、自分用の再設定メールと電話番号を登録する 自分が使う復旧手段は作成フローに出てきません。myaccount.google.com を開き、左メニューの「セキュリティ」→「Googleにログインする方法」から、再設定用のメールアドレス(別ドメインで、ログインしなくても読めるもの)と電話番号を登録します。ここを飛ばすと、パスワードを忘れたときに復旧の手段が無くなります。再設定用の電話番号は反映に最長7日かかることがあります。
- 続けて2段階認証をオンにする 同じmyaccount.google.com の「セキュリティ」→「2段階認証プロセス」。受け取りは認証アプリ(Google Authenticator など、確認コードを表示するスマホアプリ)を選びます。設定後、同じ画面の「バックアップコード」を表示して印刷し、封筒2部に分けて保管してください。
- そのまま youtube.com へ移動する このアカウントでログインしたまま、次のステップへ進みます。


ここでつまずいたときの対処
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 「このユーザー名は既に使用されています」 | Gmailアドレスは早い者勝ち。候補を3つ用意しておき、その場で次へ。SNSのIDとは別物なので完全一致にこだわらなくてよい |
| 「この電話番号は既に使用されています」「上限に達しました」 | 同じ番号で短期間に複数のGoogleアカウントを作ると出る。別の番号を使うか、電話番号の登録をいったん飛ばして作成し、あとから追加する |
| 「代わりに現在のメールアドレスを使用」が出ない | その場で粘らず新規Gmailに切り替える。会社アドレスは作成後に「再設定用のメールアドレス」として登録しておけば十分 |
| 会社がGoogle Workspaceを使っている | 会社アドレスはすでにGoogleアカウントなので新規作成できない(「このメールアドレスは既に使用されています」と出る)。また管理者が「その他の Google サービス」でブランドアカウントを無効にしているとチャンネルを作れない。試用期間中は「現時点ではこのアカウントではYouTubeを利用できません」と表示されることもある。詳しくは「会社ドメインのメールが、すでにGoogleに紐づいている場合」を参照 |
| 作成直後に「電話番号で確認してください」が繰り返し出る | 新規アカウントは監視が厳しめ。画面の指示どおりに進め、その日のうちに大量の操作をしない |
ステップ2:チャンネルを作成し、brandaccounts で検算する
ここがこの記事でいちばん重要な箇所です。作成の入口を間違えると、ブランドアカウントではなく個人チャンネルができます。
- youtube.com を開き、会社用Googleアカウントでログインする 右上のアイコンから、いま作ったアカウントに切り替わっているか確認します。
- アドレスバーに youtube.com/channel_switcher と直接入力して開く 公式ヘルプが言う「アカウントのチャンネル一覧」です。ここが正しい入口です。
- 「新しいチャンネルを作成」をクリックする 画面によってはボタン名が「チャンネルを作成」の場合もあります。
- 「チャンネルのプロフィール」で名前とハンドルを入れる プロフィール写真・名前・ハンドルを1つの画面でまとめて設定します。ハンドルは必須で、空のままだと「続行するにはハンドルを追加してください」と出て先へ進めません。「開設前に決めておく4項目」の③で決めた文字列をここで入れます。
- プロフィール写真は「パソコン内」タブからロゴを選ぶ 「プロフィール写真の選択」を押すと、Googleが用意した「イラスト」と、自分の画像を上げる「パソコン内」の2タブが出ます。会社のチャンネルなので「パソコン内」からロゴを選びます。アイコンは円形に切り抜かれるので正方形で用意します(公式の条件は15MB以下・98×98pxで表示できる画像)。
- 「チャンネルを作成」をクリックする 画面に「[チャンネルを作成] をクリックすると、YouTube の利用規約に同意したものとみなされます」と書かれています。あわせて「名前とプロフィール写真の変更は YouTube のみに適用されます。Google のその他のサービスには反映されません」とあり、Googleアカウント側の氏名とは切り離されます。
- 作成後にバナー画像を設定する バナーはこのダイアログには無く、YouTube Studio の「カスタマイズ」から設定します。最小2048×1152px・6MB以下で、文字とロゴは中央のセーフエリアに収めます。

「設定 → アカウント → チャンネルを追加または管理する」という導線は、公式ヘルプでは「個人チャンネルを作成する」側の手順として書かれています。ビジネス名で作る場合の公式手順は、上記の youtube.com/channel_switcher のほうです。検索して出てくる解説記事はどちらの導線も「チャンネルの作り方」として同列に紹介していることがあるので、注意してください。
myaccount.google.com/brandaccounts(Googleのブランドアカウント一覧ページ)を開き、いま作ったチャンネル名が一覧に表示されているかを見ます。表示されていればブランドアカウントで作成できています。表示されなければ個人アカウント直下の可能性が高いので、その場で作り直してください。動画がゼロのうちなら、作り直しがいちばん速い解決策です。

ステップ3:電話番号の確認と「子ども向け」設定
電話番号によるアカウント確認は、作ったらすぐに
youtube.com/verify を開いて電話番号を入力し、SMSか音声通話で届くコードを入れます。YouTube Studio →「設定」→「チャンネル」→「機能の利用資格」タブからも行けます(「基本情報」「詳細設定」と並んでいます)。
「機能の利用資格」の画面は3段階になっていて、電話番号の確認で開くのは真ん中の段だけです。
| 段階 | 使えるようになる機能 | 要件 |
|---|---|---|
| 1. 標準機能 開設した時点で有効 | 動画のアップロード/再生リストの作成/既存の再生リストへの新しい動画の追加/再生リストへのコラボレーターの追加 | チャンネルがコミュニティ ガイドラインの違反警告を受けていないこと |
| 2. 中級者向け機能 電話番号の確認で開く | カスタム サムネイル/ライブ配信/15 分を超える動画 | 標準機能が有効 + 電話番号の確認 |
| 3. 上級者向け機能 | Content ID の申し立てに対する再審査請求/動画の説明内の外部リンク/ライブ配信の埋め込み/タイトルとサムネイルの A/B テスト/1日のアップロード数・ライブ配信数・ショート動画数の上限引き上げ/収益化の申し込み資格 | 中級者向け機能が有効 + 動画認証・有効な身分証明書・チャンネル履歴のいずれか1つ |
カスタムサムネイル(中級者向け)はクリック率に直結するので、チャンネルを作ったその日のうちに電話番号の確認まで済ませてください。ここが開いていないと、投稿を始めても初速が出ません。
動画の説明内の外部リンク(上級者向け)は、電話番号の確認だけでは開きません。動画から自社サイトや予約ページへ誘導したい場合は、身分証明書などによる追加の確認が要ります。「概要欄にリンクを貼れば集客できる」という前提で企画を組むと、最初の数本で行き先が作れません。
ブランドアカウントの場合、電話番号認証を行えるのはチャンネルの所有者と管理者です。またすべての携帯通信会社がGoogleからのSMS・音声通話に対応しているわけではない、とも公式に書かれています。


「子ども向けかどうか」は間違えると致命的
場所:YouTube Studio → 設定 → チャンネル → 詳細設定タブ →「視聴者」
「チャンネルを子ども向けとして設定しますか?」に対する選択肢は3つです。一般的な企業アカウントの正解は真ん中の「いいえ、子ども向けではないチャンネルとして設定します。」です。
3つ目の「動画ごとに視聴者の設定を確認します。」を選ぶと、投稿のたびに毎回この質問に答えることになります。なお画面には「各動画の設定は、チャンネルの設定より優先されます」と書かれているので、チャンネル側で決めたうえで、必要な動画だけ個別に変えることもできます。この設定は既存の動画にも影響します。
間違えて「子ども向け」にすると、コメント欄が使えなくなるほか、通知・終了画面・パーソナライズド広告・動画の透かしも無効になります。コメントの盛り上がりは拡散に直結するので、気づかないまま運用を続けると認知獲得の芽を自分で潰すことになります。
「子ども向けではない」は「子どもに見せられない」という意味ではありません。別に用意されている「18歳以上向けの年齢制限」とも無関係で、子ども番組や玩具紹介など、子どもを主な視聴者とする内容だけが「子ども向け」に該当します。

そのほかの初期設定
- 動画の透かし:YouTube Studio →「カスタマイズ」→「プロフィール」。150×150px・1MB未満の正方形ロゴをアップロードし、表示タイミングは「動画全体」に
- アップロード動画のデフォルト設定:設定 →「アップロード動画のデフォルト設定」。公開設定の初期値を「非公開」にしておくと誤公開を防げる。説明欄の定型文(公式サイト・採用ページ・電話番号)も入れておく
- チャンネルキーワードと所在地:設定 → チャンネル → 基本情報。「業種 地域」「ブランド名」などを登録し、居住国は「日本」
- 第三者企業によるAIトレーニング:設定 → チャンネル → 詳細設定。「第三者の企業が私のチャンネルのコンテンツを使用して AI モデルをトレーニングすることを許可する」という項目があります。既定はオフで、企業チャンネルなら基本はオフのまま。オンにするかは、自社の映像を外部のAI学習に出してよいかという判断なので、現場で勝手に決めず社内で確認してください。同じ画面に「YouTube に画質の改善処理を許可する」「音質の改善処理を許可する」があり、こちらは既定でオンです
- コメント:「不適切な可能性があるコメントを保留して確認する」+ブロックする単語を設定。閉じずに、フィルターで守る
- BGM:著作権フリー音源かYouTubeオーディオライブラリを使う。市販曲を勝手に使うと自動検出され、収益が権利者に行ったり動画がブロックされたりする
収益化は初期状態ではオフです。登録者数・再生時間の条件があり、開設直後は対象外です。

複数人で運用する・外部に任せる場合の権限の渡し方
- 社内の複数人で運用する(担当者が1人でも、退職・異動に備えて上長を入れておくのは有効です)
- 運用代行の会社に投稿やコメント対応を任せる
ひとりで運用し、当面ほかの人に触らせる予定がなければ、ここは飛ばして構いません。あとから必要になったときに戻ってきてください。ただし「パスワードを教えて共有する」という方法だけは取らないでください。誰が何をしたか分からなくなり、辞めたあとに変更する手間も残ります。
目指す形は、オーナーは会社のGoogleアカウントのまま、運用担当者のGoogleアカウントを「管理者」として招待する構成です。パスワードの共有は一切不要で、権限はいつでも会社側からワンクリックで取り消せます。
方式A:ブランドアカウントの権限
- 会社のアカウントで myaccount.google.com/brandaccounts を開く 作成したブランドアカウントを選び、「権限を管理」へ進みます(画面によっては「ユーザー」と表記)。
- 「新しいユーザーを招待」で相手のメールアドレスを入力する 役割は必ず「管理者」を選びます。「オーナー」は渡しません。
- 相手が招待メールを承諾して完了 招待が届かない・失敗する場合は、YouTube Studio →「設定」→「権限」に「YouTube Studioの権限を無効にする」が出ていないか確認し、あれば実行してから再招待します。逆に「権限を移行する」が出ている場合は押さないでください。
| ブランドアカウントの役割 | できること |
|---|---|
| メインの所有者 (1名必須・会社側) | すべての操作。管理ユーザーの決定。このアカウントを削除するとチャンネルごと消えるため厳重管理 |
| オーナー(所有者) | ほぼすべての操作。ユーザー管理も可能。メインの所有者になれるのはオーナーだけで、所有者になってから7日間以上経過している必要があります。管理者はメインの所有者の役割を変更できません |
| 管理者 (運用担当者に渡すのはここ) | YouTubeでの動画投稿・編集など。ユーザー管理は不可 |
| コミュニケーション管理者 | 管理者相当だがYouTubeは使えない |
方式B:YouTube Studio の「チャンネルの権限」
YouTube Studio → 設定 → 権限を開くと「◯◯(チャンネル名)の権限」という画面になり、右上に「招待」ボタンがあります。開設直後は自分ひとりだけが「所有者」として並んでいる状態です。招待 → メールアドレスを入力 → 役割を選択 → 完了(招待の有効期限は30日)。役割は管理者/編集者/編集者(制限付き)/字幕編集者/閲覧者/閲覧者(制限付き)から選べます。チャンネル自体の削除はどの役割でも不可で、所有者のみが行えます。
この画面には「権限が付与された人は、非公開や非表示のコンテンツを閲覧することもできます」と書かれています。公開前の動画も見えるということなので、渡す相手と役割は絞ってください。
YouTubeの公式ヘルプは現在、方式Aについて「ブランドアカウントの役割(推奨されません)」と表記し、方式Bを案内しています。それでも方式Aが必要になる場面があります。公式ヘルプに「チャンネル管理のために招待されたユーザーは…YouTube API では管理できません」と明記されているためです。
月次レポートを YouTube Analytics API で自動取得したいなら方式A、手作業でスクリーンショットを集計するなら方式Bで十分、という判断になります。運用代行に依頼している場合は、レポートの作り方を先に確認してください。


開設できたかを確かめるチェックリスト
ここまで終われば、あとは投稿に集中できます
- 会社用のGoogleアカウントでログインできた
- ブランドアカウントのチャンネルとして作成できた(brandaccounts一覧で確認済み)
- ハンドルを確保した(他のSNSも作るなら、同じ文字列で揃える)
- アイコン・バナー・説明文・リンク(公式サイトなど)を設定した
- 電話番号認証を完了した(15分超の動画・カスタムサムネイルが解放された)
- 「子ども向けかどうか」の設定を、確定してからもう一度見て確かめた
- コメントをフィルター付きで開放した
- 複数人で運用する、または外部に任せるなら、相手を「管理者」として招待し、承諾まで確認した
- メインの所有者が自社であることを最終確認した
- パスワードと再設定情報を、社内の安全な場所に保管した
目的別に、先に決めておくこと
採用が目的の場合は、採用ページのURLが実在するか、トップページから辿れるかを開設前に確認してください。サイト内には存在するのにトップからリンクがない「隠れページ」になっているケースは珍しくありません。YouTubeはリンクを14個置けるので、公式サイトの次、2番目に採用ページを置きます。
従業員が出演する場合は、書面で同意を取り、退職時の動画の扱い(残すのか、削除するのか)まで最初に決めておきます。チャンネル名は「ブランド名|地域+業種」にして、個人名は動画側で出す構成が扱いやすくなります。
店舗・サービス業の場合は、概要欄の1行目に地域名と業種を入れます。チャンネルキーワードにも「業種 地域」を登録しておくと、地域検索との一致が取りやすくなります。
3つをまとめて開設する場合は、YouTubeを最初にやります。Googleアカウントの作成という前段があり、ここで詰まると先へ進めないからです。Instagramは20分ほど、TikTokは15分ほどで作成できます。ただしTikTokの企業認証は書類審査に1〜5営業日かかるため、作業したその日のうちには終わりません。
よくある質問
まとめ
この記事のポイント
- 企業のチャンネルはブランドアカウント一択。個人アカウント直下だと、複数人運用にパスワード共有が必要になり、担当者の退職でチャンネルごと巻き込まれる
- 作成の入口は youtube.com/channel_switcher。「設定 → アカウント → チャンネルを追加または管理する」は公式ヘルプでは個人チャンネル側の導線
- 作成直後に myaccount.google.com/brandaccounts で検算する。一覧に出なければ個人チャンネル。動画ゼロのうちに作り直すのが最速
- 電話番号認証は、チャンネルを作ったらすぐに。やらないとカスタムサムネイル・15分超の動画・ライブ配信が使えない。1番号で1年に2チャンネルまでという上限もある
- 「子ども向け」を間違えるとコメント欄が使えなくなる。一般的な企業アカウントは「いいえ、子ども向けではないチャンネルとして設定します。」。設定したあと、もう一度画面を開いて確かめる
- 誰かに任せるなら渡すのは「管理者」まで。オーナーは渡さない。ひとりで運用するなら、この作業自体が不要。レポートをAPIで自動取得するならブランドアカウントの権限が必要
参考資料・引用元
- ① Google アカウント ヘルプ「Google アカウントを作成する」
https://support.google.com/accounts/answer/27441?hl=ja - ② YouTube ヘルプ「YouTube チャンネルを作成する」
https://support.google.com/youtube/answer/1646861?hl=ja - ③ Google アカウント ヘルプ「ブランド アカウントを管理する」
https://support.google.com/accounts/answer/7001996?hl=ja - ④ YouTube ヘルプ「ブランド アカウントでチャンネルの所有者と管理者を変更する」
https://support.google.com/youtube/answer/4628007?hl=ja - ⑤ YouTube ヘルプ「ブランド アカウントのユーザー アクセス権からチャンネルの権限に移行する」
https://support.google.com/youtube/answer/9367690?hl=ja - ⑥ YouTube ヘルプ「チャンネルの権限を管理する」
https://support.google.com/youtube/answer/9481328?hl=ja - ⑦ YouTube ヘルプ「YouTube アカウントの確認」
https://support.google.com/youtube/answer/171664?hl=ja - ⑧ YouTube ヘルプ「電話番号でアカウントを確認する」
https://support.google.com/youtube/answer/9722880?hl=ja - ⑨ YouTube ヘルプ「『子ども向け』コンテンツの設定」
https://support.google.com/youtube/answer/9527654?hl=ja - ⑩ YouTube ヘルプ「ハンドルの概要」
https://support.google.com/youtube/answer/11585688?hl=ja - ⑪ YouTube ヘルプ「チャンネル名とハンドルを変更する」
https://support.google.com/youtube/answer/2657964?hl=ja - ⑫ YouTube ヘルプ「チャンネルのブランディングを管理する」
https://support.google.com/youtube/answer/2897336?hl=ja - ⑬ YouTube ヘルプ「チャンネルをブランド アカウントに移行する」
https://support.google.com/youtube/answer/3056283?hl=ja - ⑭ Google Workspace 管理者ヘルプ「ユーザーに対してブランド アカウントの使用を有効または無効にする」
https://support.google.com/a/answer/9377793?hl=ja - ⑮ Google for Developers「YouTube Analytics and Reporting APIs」
https://developers.google.com/youtube/reporting/guides/authorization/installed-apps - ⑯ Google Workspace 管理者ヘルプ「その他の Google サービスのオンとオフを切り替える」
https://knowledge.workspace.google.com/admin/users/advanced/turn-on-or-off-additional-google-services?hl=ja